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華美に過ぎるということはないが、豪奢な部屋だ。

ボンゴレが売りに出されていた貴族の城を買い上げ、ヴァリアー本部としてテュールに下賜したという経緯に相応しい様相をしている。それは9代目に叛意を抱くが、手放すわけにはいかない享楽的な男を宥めるためだとあからさまにわかる措置だった。

だが自分の趣味に合うその城をいたく気に入った男は機嫌良く謝礼を寄越して、そこに遠慮呵責なく腰を据えた。まさしく自宅扱いで気儘に改装をくりかえし、あれこれ増設しては部下達を振り回して退屈を紛らわす。

地位の高くない隊員達に割り当てられた、かつて使用人達が暮らしていた居住区域は至って素っ気ないが、それ以外は何処も彼処も金をふんだんに掛けられ廊下に掛かる燭台一つとっても目を奪う。

無数にある部屋は、ワンフロアどころか一部屋ごとにコンセプトを異にしており、気分屋な主の我が儘に非常によく貢献した。

一日所か、時間単位で居室や執務室を変える時もあるほどだ。

それも自分の気に入りの道具や品物がないと気に入らない、使い勝手が悪いと不機嫌になるので、損壊を許されない物品を抱えて隊員達はいつだとて城内を右往左往させられていた。へたをすれば仕えるべき上司から斬撃を食らう。本部にいるよりも任務に出ていた方が余程心休まるというのが隊員達の通説であった。

だがここ数週間はヴァリアー隊員達も比較的に穏やかな日々を送っていられた。

それはひとえに、剣帝の意識が一人の少年に固定された御陰である。

己の出る必要のない、部下に投げて差し障りない任務であっても、気まぐれに出て行く首席。夜の散歩がてらに組織の上前をはねた程度の小物を暗殺しに出かけた剣帝は、血まみれになって意識を失った真っ白な少年を肩に担いで帰還した。

あからさまに情事後とわかる濃い精の臭いをまとわりつかせ、機嫌よさげに目尻が吊り上がったあどけなく整った面貌を見下ろしては上階に消えていった主をしかし部下達は暗澹たる思いで見送った。こんな事態はこれまでにも何度かあったことだが、どんな相手に対しても彼の興味が続くのは数日だった。またすぐに退屈に飽いた剣帝が無茶を言い出すのだろうと嘆息する彼等の予想はしかし覆され、あれから一月は経とうというのにテュールの興味は薄れず、いやましては飽きっぽい男自身もよく使用する城の気に入りの一室を与える始末。

剣帝がもたらす死の接吻から逃れ生き延びた少年は、だがけれどもその代わりのように今日も感歎に溜息をつくような一室で、一人貧乏籤を引かされテュールの横暴に振り回されているようだ。

「ふざけんなぁ!」

男の勝手な決定にスクアーロは肩を怒らせ、色素の薄いまだどことなく柔らかな頬を鮮やかな朱に染めあげた。

己の与えたシャツの中で泳ぐ、ごつごつと骨の浮いた薄い胸が激昂に大きく喘ぐのに剣帝は酷薄さを示すように薄い灰色をした目を細める。そこに手を置いて、肺を押しつぶし呼吸を止めてやりたいと物騒な欲望が浮かぶが、今はまだそう大きくはない。だからそれを胸中で握りつぶし、テュールは手にしていた馥郁とした香気を立ち上らせる紅茶が満たされた白い陶器をソーサーに戻し、優しく。そう、怨嗟する9代目の如くに優しく語りかけた。

「聞き分けなさいスクアーロ」

感情の起伏激しい、軽妙な言動の男がする、態とらしく温厚に落ち着き払った言いぐさが余計に腹立たしく、銀色の少年はテーブルの上にある茶器を軒並み薙ぎ払った。

けたたましい肩を竦めるような破砕音を立て落下したティーセットが、その死骸を赤い絨毯にまき散らし、身のうちに溜め込んでいた液体を毛足にしみこませていく。ぐっしょりと濡れて色を変えるインド産のそれを無感動に見下ろし、剣帝はしかし気にする価値もないとそれを成した情人にすぐに視線を戻した。

男と違い、スクアーロは結果を顧みもせずに、変わらず激しい目をその面に向け続けていた。

 

城から出るな。

私がが一緒でなければ、外出はゆるさない。

城内にいる間も、監視を兼ねた護衛を常時つれ歩け。

 

基本的に護衛として今後着ける部下を背後に連れ、テュールはそう安ホテルから連れ帰った少年に告げたのだ。

有無を言わせない、反論を聞くつもりがないらしい剣帝に、スクアーロは当然の如く反発した。

連れてこられて最初の数日はベットの中から出して貰えずやりっ放し。その後は惨憺たるありさまで暫く病床生活をよぎなくされた。中だしも散々されて、精液を掻き出す暇も気力も与えて貰えなかったので見事に腹を下した。にも関わらず裂けていたせいで非常に辛く情けない思いをさせられた。

全身は軋みを上げてまったく力が入らないわ擦過傷になっているわ。

鬱血を通り越して青痣状態にされたキスマークだの、噛み痕ではなく喰い千切られて抉れている皮膚だの。サドという訳では無さそうだが、細首に大きな手を回されたりと加虐行為にまで及ばれたので、その絞殺の後がくっきりと浮かんでいる。咽喉が枯れてまったく使い物にならなくなったのは喘ぎを上げ過ぎたせいだけでなく、この所為でもある。

それこそレイプされた後みたいなざまで、これにはスラムでウリを仕事にしているスクアーロも流石に応えた。

男にどうしても自身で赴かなければならない任務とやらが入らなければ、病床中にもかかわらず手を度々出してくる相手にヤリ殺されていたかも知れない。テュール曰くの薄汚い厄介ごとばかりを自分にいつも押しつけて来るドンとやらに感謝したい。

回復に随分と時間を費やしたが、へこたれない少年は男が留守の間に城内の散策を楽しんだ。

まったく落ち着かない絢爛な誂えに閉口しながら、目に真新しいおかしな仕掛けがふんだんに盛り込まれた施設をあちこち見て回って男が帰るのをまっていたのだ。

いまだテュールの興味が失せたわけではないらしい少年を咎めることを誰も出来なかったからこその行為である。これがボンゴレの人間でも、へたな場所に足を踏み入れようものなら即座に命を奪われている。

そんな裏事情を知らないスクアーロは、貰うものを貰ったらとっとと塒へ帰ろうと考えてた。

しかしスクアーロの思惑に反し、帰城した剣帝は彼を囲うと言い出した。

寝るに当たって非常に厄介な相手だったが、戻ってからは落ち着いていて、ノーマルなだけでなく少年の身体を気遣ったセックスをするようになった。

だからまあ、飽きやすそうな相手だと直感したスクアーロは、逆らっても面倒そうなので男の気紛れにしばらくはつきあって愛人をすることにした。

だが、承諾したのは其処までだ。

愛人契約を結んでから数日後に押しつけられた行動を制限する規約に、勝手気儘に生きてきた少年は憤慨を顕わにする。だが、そうされるテュールのほうは実に不可解な相手の態度に首を捻っていた。

彼の関心がこれほど持続するのは極めて稀少であり、その相手を欠かずに保護しようとするのはまっとうな判断だ。

ボンゴレからの指令に従事し、とある組織の殲滅に勤しんでいる間も、脳裏から銀色が消えなかった。闘乱を長く楽しむのが常なテュールなのだが、可能な限りの早さで仕事を終え遊興もせずとんぼ返りしてきている。

剣帝はまだ満足するまえに離さなければならなかったことに対する未練かと考えていたのだが、そこで報酬を貰おうと城で大人しく待っていたスクアーロを見て、そうではないことを悟った。

興味が失せもしない、決闘の時にも増して自身の欲を刺激する相手を大切にしようと考えたからこその、粗暴さのないセックスになったのだとはスクアーロは思いもよらないだろう。

だからテュールはそのように行動しようというだけである。

どころか、相手の心情をかつてなく憚って、強面ではなくとっつきやすそうな相手までも護衛に選んできた。先程から諍いを退屈そうに見物している、ベルフェゴールとマーモンがそれだった。

それなのに、少年は自ら危険に飛び込んでいくようなことをいう。

テュールの目の届く範囲にいるなら、彼を脅かすものは皆無に等しいというのに。

銀色の毛並みを逆立てて威嚇する少年は大層美しく剣帝の食指を誘ったが、元来逆らわれる事を嫌う剣帝は始めてスクアーロに対して苛立った。

せっかく慣れない気遣いまでしているというのに。

「しようのない」

倦怠をこめてそう口にした男に、銀色の少年はテュールが先程の提案(ではなかった)を撤回するのかと拍子抜けした。

(もっと食い下がられるかと思ったんだけどよぉ)

肩すかしに面食らい、酷く幼い顔をするスクアーロにむかって、甘いなと少年以外の誰もが心で呟いた。

彼はまだ、テュールという男を理解していない。

剣帝は、そう易々と自分の意見を曲げたりはしないのだ。

理不尽な言に激昂し椅子を蹴倒して席を立つまでスクアーロもまた着いていた、お茶をしようと誘われて入った少人数用の食堂におかれた長方形の会食テーブル。

少年から見て左斜め隣、上座に今の今まで腰掛けていたテュールは、少年が驚愕に声を上げる暇も与えず痩躯の背後に回りこみ、容赦なくそこへ捩じ伏せた。

鏡面のごとく磨き込まれた飴色をした天板に映る、前のめりになって頬を押しつけている己の横顔と、のし掛かる男の姿を目に捉え少年は刮目する。

「腕か、足を失わないとわからないかな?」

片腕一つの力でスクアーロの両腕をぎりぎりとねじり上げ束縛し、体重をかけるでもなく身体と身体には隙間を開けたまま、腰を折って耳孔にこの上なく柔和に朗らかに睦言をそそぎ込む。

立てかけられていた剣帝の愛刀が、いつの間にか鞘から抜き放たれその金属の利き手に握られてもいた。

それを、とん。と優しく肩に乗せられ、少年はぐるぐると獣のように咽喉奥で唸る。

その憤懣やるせない子猫の鳴き声に、苦笑したテュールは怖れに少年が不承不承でも承諾すると思った。だがそこで、己の剣を握る義手が少年の骨と皮ばかりの指先に引っ掻かれたのに気付いた。

戒められて自由にならない動きで、もどかしげに剣を奪おうとするのが健気で、テュールは逆らわずに拘束する力を緩め、望むがままに剣を明け渡してやった。

力が弛んだ途端に、女のよりもさらに細い腕に回る男の手を振り払い、ごとんとテーブル上に転がり落ちた抜き身の刃を拾い上げてスクアーロは距離を取る。

未だ発展途上の痩腕には重いだろうそれを振るう事など土台無理な話であり、かりにその切っ先が持ち上がり斬りつけられたところでどうということもない。

剣帝とまで謳われる男相手になにを愚かな事をと、テュールのみならず見守る小さな暗殺者たち二人も呆れ顔だ。

敢えて引き留めず見守る剣帝の前で案の定、剣をもち、男から距離をとった少年は荷重に耐えきれなくなったようによろけて膝をついた。

だが、失笑する者達をやぶにらみに下から睥睨し、むしろ愚かなのは貴様等だと、スクアーロは傲慢に歯を剥き出して顔を歪める。

「スクアーロ?」

その屈さぬ表情に、剣帝は訝しげに彼を窺う。

テュールの武器は体格に見合った中型よりすこ大振りな両刃で、左右でその形態を異にしているのが特徴的だった。

一方は普通の直線なのだが、もう片側は波のようにうねった形に打ち出されてフランベルジュの様相を取っている独特の設えである。刃の厚みが場所によってまったく違い、さらに突端を敢えてかみ合わないよう細工している。

そちらの方で斬りつけると、どれほど鋭利にした所で傷口はぐずぐずになっていつまでも癒着せず腐り落ちる。

形状の目的とする所を語ったとき、テメーらしいえげつない武器だとスクアーロは猫のように目を細め、見下げるように愉快げに笑った。

そう遠くない、昨夜の寝台の中での話だ。

件の銀色の少年は殆ど蹲るように左腕を床に着いて、剣の片側。鋭く切りやすい直線の方を置いた左腕に当てると、上向いた波状の刃の切っ先へと右の膝かしらを微妙にずらして乗せた。

まさかと驚愕に息を呑むヴァリアーの構成員は、その時間違いようもなく己が保身を計る哀れな草食動物達に過ぎなかった。

間違いなく、その時、その場に存在する誇り高き獣は、未だ幼体の銀色の鮫ただ一人だった。

にいっと特徴的に美しい面貌に刻んだ弧を深め、歯を剥き出しにして笑った少年は。スクアーロは、躊躇いもなくそのまま、思い切り体重をかけた。

 

ごとり。

 

音はしなかった。

実際には骨の切断音や、刃先が床に食い込むなにがしかの音がしていたのだろうが、どんな音も彼等の耳には届かなかった。

まるで古い記録映画のように、どんな音も聞こえなかったのだ。

ただ、スローモーションのように目に映った、真白い細腕が落とされる光景。

何度も此処ではない戦闘の場で聞いた事のある、主人から切り離された人体が高いところから落下するような音。

勝手にリフレインされたそれが、頭蓋に響いた。

 

「テメーにくれてやる」

 

柄を握っていた強張る手を離し、暴虐の要となった右膝と同時にゆっくりと前屈みの身体を戻して、スクアーロは危うげに立ち上がる。

耐えがたい痛みだろう。

同じように腕を失った経験はあっても、自身とはあまりにも状況が違うそれに、テュールの想像は及びもつかない。大量のアドレナリンが分泌され興奮状態にある時とは、比べものにならないはずだ。そうであってすらテュールは大量に脂汗が滲み出し、ショックに一気に血が下がった。

「うぉぉい!腕か足を失わないとわからないかって言ったよなぁ!?わりーな!無くしてもわからねぇみたいぜぇ」

失血にただでさえ白い顔が青ざめていく。

紅潮していた頬が、不健康な石膏じみて色をなくしていく。

それでもその双眸だけは生気に漲り、爛々と怖れも怯えもなく、ぎらぎら獰猛に光って自分を下に置こうとする相手に挑み掛かっていた。

あまりにも矜恃高い、傲慢な生物。

自分を削ろうとする相手には喩え自分の方が重傷をおっても容赦をしない。

肉を切らせて骨を断つ。

確か、そんな諺が東洋にあったはずだと痺れる頭が鈍く思考する。

ぼたぼたと生きるに欠かせない粘性の液体が後から後から滴り落ちて、彼の足下の絨毯を先程の紅茶よりも色濃く、暗い血色に染めていく。

広がっていく。

暗い赤がむしばむのは、ただの分厚い布きれではない。

「言い成りになって生きるなら、生きてる意味も価値もねぇんだよ!死んでるのと同じだぁ!だったらなぁ、潔く死んだ方がずっとマシだぁ!!」

屈服するくらいなら、そんな真似をするなら生きる価値はないと躊躇いもなく逝こうとする。

矜恃などという問題ではない。

それを越えて、傲慢そのものに高らかに吼えて、電球のフィラメントが焼き切れるようにして、獣はショックと失血にふっと意識を失った。

瞼が落ち、銀色の虹彩を隠すのに立ちつくすしか出来なかった剣帝を、彼を拘束する呪縛が漸くとけた。

スクアーロが床に崩れる前に倒れていく痩躯を抱きとめて、テュールは無感動に命じる。

「マーモン。医療班を呼んでおいで」

軽い痩躯。昨晩よりも更に軽くなった少年の身体をひょいと持ち上げて血溜りを踏んで汚れた靴底によって絨毯に足跡を残しながら、剣帝は長大な食卓へと戻ってくる。

「わかってるよ」

言われるやいなや、停止していた活動を開始した赤ん坊も、報酬を強請るでもなく即座に転移した。

男はベットに見立てた固い板上に運んできた少年を寝かせ、自身が締めていたネクタイを解き手早く止血を始める。気難しい彼の気に入りの一品で、もし他人の血飛沫の一滴でも付着しようものなら、辺り一面廃墟としなければ気が静まらない男がだ。

しかしそれ一本では止血帯くらいにしかならない。

テュールは垂れ下がるテーブルクロスの端を裂いて、押さえるようにして断面に巻き付けていった。だがそれも間が立たずに、じわじわと赤く染まっていく。

近寄ってきた金髪の子供は、その忙しなく動く上司の手元を覗き込んでから、頭の後ろで腕を組んでくるりと背後を振り返り、床に転がる少年の左腕を眺めた。

もう成長することのない、未成熟な手指。

きっと縫合が可能だとしても、ぎらつく銀色は拒むのだろうと今の一件から容易に予測できた。

「ねぇ。あれ、いる?」

ベルフェゴールの言葉が指し示すものが問うまでもなく分かり、背後へ僅かに視線を向けて、剣帝は頷く。

「私が貰ったものだ。誰にも渡すつもりはないよ」

「ふ〜ん。残念」

心底そう思っているのだろう。

つまらなそうに返して、王子さまは眠るお姫様の跳ねる銀髪に触れた。

指に絡めくるくると回したり、梳いたりするスクアーロが捨てたのよりも小さすぎる手を目端に捉え、触るなと払いのけたい衝動に駆られながら、今ばかりは剣帝も放っておいた。

 

「私を跪かせることが出来るのは、お前だけだね」

 

不恰好なほど布でぐるぐる捲きにされ肥大化した止血し終えた切断面をとって、忠誠を誓う騎士の如くに恭しく口接けて、テュールはそう漏らした。

 

 

 

 

愛人スクアーロ。

テュールが逆らわれても怒らない理由が、一目惚れくらいじゃ弱いなぁと思って無い頭捻って考えました。

このシリーズのテュールは支配欲とか征服欲(他になんか言いようがあった気がするんだが・・・)とか高く、誰かを屈服させて足蹴にするのが非常に好きないや〜な奴なので、スクアーロに対しても最初そうでした。

あんまりにも真っ直ぐな銀色だったものですから、それをメタ糞にしてやりたい感じでした。

が、剣士の誇りを汚されまいと死を選ぶスクアーロです。

ザンザスとであってなくて、ただ自分しか持っていないスクアーロは、ザンザスのためになにかに唯々諾々と従うという事なんじゃないかなと。

結果、自分の自由を奪おうとする相手に、これくらいはするかなぁと。

これでもう剣帝落ちました。

なんかもうめろめろです。

まだまだ捨てるには人生に未練がありすぎる欲深男テュール。自分を負かした9代目を憎悪しながら嫌々従っている剣帝です。

始めて、自分から望んで、跪いてもかまわないと思いました。

まぁ、元が元なんで、扱いはやっぱりそれなりですがね。

スクアーロに関しては、彼の意思を尊重します。

ちなみテュールがこんなに優遇されているのは、穏健派な9代目は表立って出来ない汚い仕事を一手に引き受けているのとうと、かの剣帝を従えているというブランドを落としたくなかったからです。

これで彼の離反を許したら、その程度の器かって舐められますから、ボンゴレ